2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

株主有限責任とは株主に与えられた特権である

株主は出資を超えた負債の返済義務を負わないとする株主有限責任がある。投資家は、株主有限責任が株主に与えられた特権であることを認識して投資活動を行なっているか。 規律を重んじるなら、DEレシオは100%以下であるべきだが、現実にはそれを越えるケー…

IT先端人材55万人不足と大学無償化

4/24日経「先端人材55万人不足」「30年、AIやIoT」「経産省試算」という記事があった。調査は経産省の委託を受け、みずほ情報総研がまとめた。 大学救済策にしか見えない大学無償化の予算額(7.8千億円※参照)をこちらに振り向けたらどうなのか。人手不足と…

 YouTube CEOスーザン・ダイアン・ウォシッキーとのインタビュー記事の驚き

スーザン・ダイアン・ウォシッキー(Susan Diane Wojcicki、1968年7月5日生まれ )(日経はウォジスキと表記)。 4/21日経はスーザンとのインタビュー記事を掲載した。 驚かせるのは、Utube には1月当たり20億人の視聴者がいて、1分間に500時間分の動画が投…

令和改元、識者9名中8名が支持

4/20日経は、政府の公表した議事概要から、有識者懇談会で9名の有識者のうち8名が令和を支持し、内1名は他の一案と令和を推薦した。他の1名は、他の案を支持したと伝える。 この報道で政府に対して疑問に感じる点: 1. 「令」はこれまでの元号や天皇号に使わ…

The Economicsコラム「アマゾン、効率化にAI活用徹底」

4/16日経に掲載されたエコノミクスの表題コラム記事がアマゾンの戦略部門の4名の責任者を取り上げ、アマゾンの業務改革を伝える。AIへの取り組みが、日本企業よりはるかに先行していることに驚かさせる。 ビジネスモデルが制度疲労を起こしている日本のコン…

日産取締役会は推定有罪で司法に前のめりになっている

4/8日産臨時株主総会でカルロス・ゴーン(CG)取締役の解任が決議された。日産取締役会は推定有罪の立場からCG追放を一義としているように見える。 取締役会の使命は、経営の監督と株主利益の擁護であるはずだ。CGが有罪かどうかは司法が決めるべき事柄であ…

Brexit You can check out anytime you like. But you can never leave.

Eaglesの Hotel Californiaは、どんなにあがいてもBrexit出来ないテリーザ・メイや万物を飲み込むブラック・ホールを歌っているように聞こえる。まるで、現代を予知していたかのように。 メイ首相はどうすればよいのか。その答えもこの歌の中にある。 So I c…

プラットフォーマー(PF)が電力の自由化に参入するとどうなるか

4/8日経経済教室「電力全面自由化3年」依田高典・京都大学教授は、GAFAが電力自由化に参入した場合の衝撃を述べる。 依田教授は「可能性は空想にとどまる」と限定するものの、「情報を利益に変換することに成功したら、もはや日本企業は太刀打ちできなくなる…

令和への改元は、暦を現代化する千載一遇の機会だった

令和元年は令和ゼロ年にすべきであった。 日本の暦はいまだにゼロ年を含まない時代遅れの暦である。 脱中国を唱えながら、都合の良い時は伝統を守ると指導者はのたまう。 令和への改元は、ゼロ年を導入する大きなきっかけであったのに、惜しいことであった。…

コンビニ経営に介入する経産省のおかしさ

コンビニの24時間問題が政府へも波及して、4/5経産省はコンビニ大手の経営者を集め、経営改善を要請した。 世耕経産大臣は言う。「オーナーの不満が高まっている。本部が向き合い、共存共栄のため自主的な取り組みを行なうことで持続的に発展して欲しい」と…

日経の元号の感覚は古代と変わらない

3/31日経第一面「新元号あす公表」「政治・外交…転機の予感」大場俊介記者 第一面の上半分ほどを使って、大々的に記者の感想を掲げる。 曰く「バブル経済の崩壊や政治の混乱を経験した平成が終わり、新しい元号は時代をリセットさせる」と。 元号に魔法の力…