2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

事業規模というまやかし、読者は税がいくら使われるかを知りたい

安倍首相は第2次補正予算の規模について、事業規模で100兆円を超え、第1次と合わせると200兆円越えだと吹聴している。 だが安倍首相が語らないのは、税金投入額に相当する真水の額である。 なるべく見栄えのするように見せたいというのは、安倍首相のいつも…

北九州市の感染者増加は、検査を増やしたからか

5/28日経は、感染第2波を警戒と伝えているが、もう一つ別の理由を示唆している。 「市は2日にドライブスルー方式でPCR検査を受けられるようにした。1日の検査件数は平均10件前後で推移していたが、26日の検査件数は34件と前日の約3倍に増えている」と。 各地…

非常事態宣言の解除、終息への道筋が見えない 首相の希望的観測が先行する

安倍首相「日本モデルの力を示した」と言った。 5/26日経の首相記者会見のポイントに掲げられる「検査・医療提供体制」には、 ・接触確認アプリを6月中旬に導入 ・PCRセンターを拡充 ・医療・介護受持者に最大20万円を給付 これが「日本モデル」の実体なのか…

在宅勤務が労働者の分断を広げる

日経は、在宅勤務を新しい働き方のお手本であるかのように、称えている。 だが、在宅勤務の恩恵に与れるのは、労働者の10%以下の恵まれた層だけである。 恵まれた労働者を安全地帯に退避させる方法である。 残された90%は、これまでと変わりなく過酷な現場…

コロナ第2波へのプランB トリアージの不都合な真実

緊急事態宣言が解除されつつある。このまま平時に戻ることを祈るだけである。 危機管理では、第2波はあり得るとして、準備しておくことが必要である。 今回のパンデミックでは、医療崩壊の間際までいったと報じられ、とりわけICUやEcmoの不足が伝えられてい…

医療品の生産国内回帰は賢明な策か

5/12日経「医療品 海外依存高く」「感染爆発、備え不安」「国産化へ400社超協力」 記事によれば、対象品目は後発薬の原料、人工呼吸器、マスク、ガーゼ、防護服、ガウンなどである。 政府はマスク不足に懲りたのか、補正予算で2,200億円を計上し、国内生産の…

9月入学・始業は経済的にペイするのか

コロナウイルスから目をそらせるためなのか、どさくさ紛れなのか野党も安倍内閣も9月入学に前のめりだ。 だがこの緊急時に、入学時期の変更は必要なのか。平時にじっくり考えるべき大きな課題である。 そもそも、経済的にはペイしない。 単純に入学時期を延…

オリンピックは中止すべきではないか

オリンピックを一年先に延期したが、その延期の経費が3,000億円とも言われている。 取り巻く状況から、延期を断念して国の総力をコロナ対策に集中すべきではないか。 このままでは、3,000億円を費やした挙句、断念に追い込まれかねない。決断は早いほうがよ…

コロナ緊急事態宣言の延長が骨抜きされている

なし崩し的に緊急宣言延長が骨抜きされている。このままでは、大阪は今月中ごろには解除し、13都道府県以外もそれに追随しそうである。 検査を充実せずに、解除に向かうのは危険な賭けに見える。政府は延長宣言に従わない都道府県にブレーキ役になろうとせず…

コロナ緊急事態宣言の延長;心配な安倍首相の認識と対策のずれ

5/5日経が伝える。 安倍首相は「現時点で感染者の減少は十分なレベルとは言えない」と現状の認識を表明した。 首相は、延長に伴う追加対策として、家賃負担の軽減、雇用調整助成金の拡充、学生への支援を掲げた。 わからないのは、感染者の減少を十分なレベ…

日経「ROE偏重経営 もろさ露呈」の変わり身の早さ

4/29日経「想定外、備えはあるか」の記事である。 日経はつい最近まで、ROEを高めるには、負債を増やして自己株式買いを行うのがよいとしきりに勧めていた。 日経のこの記事は、「経営の耐久性が長期の成長力を左右する」というグラフを示して、自己資本比率…

緊急事態宣言1か月延長、その先に備えはあるか

コロナを封じ込めるのが最優先である。この先何をやるかを見ると、心もとない。 パンデミックへの対応3点セット 検査 ワクチン 治療薬 1は相変わらず貧弱。2は、5/2日経「ワクチン、国家の争い激化」の記事を見ると、日本は海外諸国に大きく遅れているよ…