2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧

東芝の名誉回復は今からでも遅くない。委員会設置会社の機能を働かせれば問題は解決できる。

東芝は委員会設置会社に移行していた。事象だけを追うと何がおかしかったのか迷路に入りそうになるけれど、委員会設置会社として何をすべきであったか、特に監査委員会、指名委員会、報酬委員会の働きを検討することによって見えてくるものがある。 7/28日経…

この暑さでオリンピックは開催出来るのかな

日程は7/24開会式、8/9閉会式だそうだ。猛暑の中での開催。今日のニュースでも、410人が熱中症で病院に運ばれた。炎天下、毎日数千人の規模で倒れる人が出てくるのではないだろうか。私は自宅でエアコン付きでテレビ観戦します。この暑さを考慮すると、辞退…

日経のFT買収、経済合理性に疑問も

これで日経の記事の質が高まったり、購読料が安くなるなら大歓迎だ。逆に買収価格が高すぎて、購読料値上げなんてなったら読者離れに拍車をかけることになる。ロイターの下記の記事は、買収価格に疑問を投げかける。 7/24日経は、買収価格は£844M。下記ロイ…

東芝 昔のCEOの影響力

東芝の不正会計問題は、企業統治が形骸化していたという見方に収斂しつつある(下記、読売新聞社説)。これに対し、WSJは、日本企業のボードには、既に10年以上前に退任した東芝の西室元会長を例にして幽霊が徘徊していると皮肉る(下記、WSJ記事)。日本の…

安倍首相 対米従属路線を歩む

07年9月12日、安倍首相は突然首相職を投げ出した。その理由として、手嶋龍一オフィシャルサイトに引用する対談(下記参照)では日米関係の行き詰まりにあるとしている。対等の独立国を目指すとされる安倍首相がやゆされながらも、対米従属路線に突き進んで行…

安倍首相 祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり

振り返れば4月末の米議会での歴史的演説が安倍首相の絶頂期であったのではないだろうか。それ以降何から何まで安倍氏には逆風で、最近の世論調査は殆ど不支持が上回るようになった。特に大きかったのは憲法学者の違憲発言と舛添要一都知事の下村博文文科大臣…

東芝の不正会計 指名委員会は動かないのか

東芝は現社長、前社長が自発的に退任するようだ。これでは不適切な判断・指示に個人が責を負うということで、企業統治を働かせた結果ではない。形式的かもしれないが、辞任届けは指名委員会の預かりとして、指名委員会が全取締役の解任、留任を決定する形が…

東芝の企業統治は日本企業全体のお手本である

取締役会VS社長、前社長・元社長の関与、バークレイズのCEO交代、東芝が揺らいでいる。不正会計だけでは、会計上の数値だけで企業実態は変わらないのだが、2,000億円規模の資産売却、5,000-6,000億円の資金枠要請などが報道されると、キャッシュ・フローが急…

ギリシャの国民投票 クルーグマン教授はNoを推奨する

7/3NYTのコラム“Europe’s Many Economic Disasters”では、トロイカの緊縮策に対して強くNoを推奨する。教授がギリシャ国民に影響力を持つているようなのは驚きだ。事実、世論調査では賛否拮抗している。緊縮策を導入後、GDPは30%減り、失業率は25%に高止まる…

ソニーの増資 日本の製造業としては過去最大

ソニーは6/30に公募増資で3,200億円、転換社債で1,200億円の資金調達を行うことを発表した。6/23の定時株主総会からわずか1週間。株主総会では増資をほのめかすものはなかった。増資資金はセンサー事業の投資、研究開発に充当し、併せて借入金返済にも使う。…

企業統治の形態と会計基準の乱立

改正会社法により、上場会社は企業統治のあり方として、監査役会設置会社、指名委員会等設置会社、監査等委員会設置会社を選べるようになった。3種類の企業統治の形態に加え、会計報告の基準には4種類(日本基準、米国基準、国際会計基準、修正国際基準)が…