2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

安保法制は長年の宿願への第一歩

安保法制は、首相が記者会見で述べたように「国民の命と平和な暮らしを守り抜く」のが建前である。首相の説明でわかりにくいのは、自ら評価している戦後70年の平和は安保がもたらしたことに余り言及しないことだ。「国民の命と平和な暮らしを守り抜く」とい…

5/20の党首討論 安倍首相はポツダム宣言を詳しく読んでないことを認める

志位共産党委員長との討論で明るみに。これでは、戦後レジームからの脱却とか先の大戦への反省とは、一体何なんだ。 5/20 産経 安倍首相「村山談話、小泉談話を全体として受け継いでいく」 志位委員長「間違った戦争との認識あるか?」 http://www.sankei.co…

経産省の時代錯誤:「最低でも液晶技術の海外流出を食い止めたい」

国家主義者には共感されるかもしれないが、「最低でも液晶技術の海外流出を食い止めたい」(下記日経記事から引用)は時代錯誤の意識そのものである。株主や債権者にとって関心のあるのは、シャープの技術が適正に評価されそれが株価や企業価値に反映されて…

大阪都構想の結論は拙速より巧遅がベター

大阪都構想は僅差で否決された。 私は大阪とは無縁の人間だが、大阪都構想には拙速な面が否定できない。 議論がまだ生煮えで拙速に決めてしまうよりは否決されて冷静に考え直すのは良かった。1. 二重行政の是正か実利か 二重行政の是正は建前としてのスロー…

ソニーのテレビ事業に残存者利益 

シャープがテレビ事業から手を引けば、国内で本格的にテレビ事業を展開するのはソニーだけになる。ソニーがこのチャンスを活かせば、少なくとも国内のテレビ市場ではある程度の存在感を示すことが出来る。 もしこの好機を活かし切れなければ、ソニーのテレビ…

安保法制 安倍首相の拙い説明

5/16日経「自民・谷垣幹事長に聞く」 (国民の間で)まだ理解が進んでいないから丁寧に議論せよという声はわが党の中でも強い。 谷垣幹事長の心配はご尤もだが、幹事長の立場上、理解が進んでいるから反対が多いとは言えないのだろう。仮に理解が進んでない…

シャープ 市場は復活を予想している 

単体の決算では債務超過となっているのに株価が190円ほどになっているのは、市場は将来的にプラスのキャッシュ・フローがあるとみなしているのだろう。 将来的にプラスのキャッシュ・フローがあるのなら、事業を解体してシャープを消滅させるのは下策である…

シャープ救済は官邸の意向

シャープの救済は官邸の意向であるという指摘がある。そうであれば、企業統治指針を云々してもしょうがない。企業統治指針をオーバーライドする政府による企業統治があるのだから。官邸は、シャープの破綻をアベノミクスの失敗と受け止められることを恐れる…

シャープの減資、資本金1億円へ 攻めの企業統治指針は機能しない

シャープは15年3月期に2,000億円以上の赤字を計上する見込みで、これに対して次の対策を検討している。 1. 資本金を1億円へ減資する 2. 三菱とみずほの借入金2,000億円をDESによって、資本化する。先週末の報道であったため、株価への反映は本日の寄り付きと…

SNS企業の成長鈍化

15年Q1の業績が公表され、リンクトイン、ツイッター、フェイスブックなどの成長鈍化が鮮明になってきた。SNSにとって市場が飽和する限界点に近づいてきているのであろうか。というのもSNSのユーザーは、金持ちでも貧乏人でもその人の持っている時間は一日当…

日経の賃金分析記事

5/4日経「賃上げ 統計に表われず」「政府の音頭で広がるが・・・・」では、「14年の現金給与総額が速報段階の前年比0.8%増から0.4%増に下方修正され、賃上げ効果が実に半減してしまったのだ」という分析記事があった。日経の記事では、速報から半減したもの…