2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

JDI白山工場の売却検討 アップル・シャープと交渉

迷走を続けていたJDIが、主力の白山工場をアップル・シャープへ売却することで決着しそうだ。白山工場の建設費は、1,700億円。売却予定額は、800-900億円、アップルとシャープの負担割合は固まっていない(12/27日経夕刊)。まだ最終決着していない。価格次第…

日産自動車の関潤・副COOが退任することになった。指名委員会の責任は。

12/1に就任したばかりだ。関氏は2020年4月以降に日本電産社長に就任する見通しだ。 12月1日付で内田誠氏が社長兼CEO、ルノー出身のアシュワニ・グプタ氏がCOO、関氏が副COOに就任した。 生え抜きのトップと自負していただろう関氏が、No.3の序列に不満を持っ…

ユニゾがEBO実施 取締役会の判断は妥当か

買収で揺れていたユニゾが、わが国初となるEBO で決着することになる(12/23日経夕刊)。 ユニゾに対し、今年7月にHISが敵対的TOBを仕掛けた。@3,100で、当時の6ヶ月平均市場価格@2,002の54%増しであった。 その後、米投資ファンド・フォートレスIG(ホワイト…

巨大IT規制案がまとまる データ寡占を防ぎつつ、技術革新を通じた経済成長を促進することは出来るのか

12/18日経は「データ寡占防ぎ成長促進」「巨大IT 政府が規制策」の見出しを掲げる。 新法による契約の条件の透明化、個人情報保護法改正に伴う新ルール導入、独占禁止法の運用強化でのデータ囲い込み防止の3本柱だ。データ寡占を防ぎつつ、技術革新を通じた…

地銀の利ざやはマイナスか 貸付をしないことも選択肢

地銀の利ざやは、ほとんどゼロであることが、下記の引用から分かる。信用コストが少し上ぶれするだけで、逆ざやになりかねない。資金調達コストはマイナス金利のおかげで、無視し得る。 ここで、信用コストは潜在的なもので、顕在化するまでは損益には反映さ…

ブレグジット 保守党の歴史的大勝利

保守党が365議席(+67)、労働党が203議席(-40)という結果。英国民は、Brexitを望んでいたということである。Soft Brexit(SB) の見通しが立ったことで、日経平均は、米中貿易交渉がまとまる見込みと併せて、24,023円(+598)に高騰した。 離脱派と残留派…

税制改正 5G促進、中国製品排除 経済安保という新語

5Gは、米、中、韓では実用化が進む。世界のシェアは、ファーウエイ30.9%、エリクソン27.0%、ノキア21.9%が大手で、NECと富士通は1%以下である(12/12日経)。既に勝負あった状況で、ファーウエイを排除しても、技術面や生産面から日本勢の食い込む余地は…

「(パナソニックが)何の会社なのか、それは私も自問自答している」と漏らす津賀社長の苦悩

パナソニックが半導体事業から撤退する。 パナの最近の事業整理は、住宅事業のトヨタとの統合、液晶パネルからの撤退、EV用電池のテスラからトヨタへのシフトなど、縮むばかりで伸びる分野が見えてこない。このままではパナソニックは消滅してしまう。 津賀…

消費増税駆け込みの反動が予想外の大きさ

消費の基調が大きく下がっている。現状を深刻に受け止めるべきであろう。 11/28日経夕刊「小売販売額10月(前年比)7.1%減」「消費増税・台風が影響」 経産省が28日に発表した商業動態統計・速報による。前回の消費増税直後の14年4月は4.3%減だった。 軽減税率…

低成長はサービス社会の必然なのか

11/27日経経済教室「AI・ロボットの可能性と限界」ダニエル・コーエン、パリ経済学校教授の見方から日本経済を考える。 コーエン氏は、1948年に経済学者ジャン・フーラスティエが著書「20世紀の大いなる希望」で、社会は農業社会、工業社会の後にはサービス社会…