2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧

岐路に立つ民主党

総保守化が行きつく先の政界の見取り図はどうなるのだろうか。自民(67)公明(11)合わせて76議席、与党を補完する立場の維新、みんなの各8議席を加えると合計92議席。121議席中、76%を占める。単純にねじれが解消されたと喜んでよいのだろうか。アベノミ…

社会保険と財政を丼勘定にする理由

7/14日経社説「年金・医療と財政どう立て直すのか」 この議論は真面目な議論に見えて、実は大事なポイントを曖昧にしている。社会保険と財政は異なる計算原理で収支が計算される。 1. 社会保険は保険料と保険給付の額を計算した上で、制度の持続可能性が測…

ポートフォリオ・リバランスが機能しない理由

7/13日経・大機小機「外貨の足りないニッポン」和悦黒田日銀総裁は、異次元の金融緩和の狙いの一つはポートフォリオ・リバランスであると指摘していた。ところが国内機関投資家は、2月から6月までに外債を10兆円以上売り越した。国内株式も、年金運用分を除…

送電網に蓄電機能を持たせるのはペイするか

7/13日経夕刊「送電網に蓄電機能」「三菱電機 トラブル時、代替給電」 送電線の先に大型蓄電池を設け、電気が届かないときは蓄電池が発電所に代わって10−1,000世帯に1週間以上給電する。 問題はコストである。日経は次のように伝える。 電力会社や自治体の…

アベノミクス:野党はプランBを用意したら

各紙の序盤選挙情勢調査で、与党特に自民党の勝利はほとんど確定的である。野党各党は流れが悪かったと諦めるのか、3年後の同時選挙(?)を目指して布石を打っておくのか、それによって各党の消長にも影響してくるのではないか。 アベノミクスは成功が約束…

アベノミクスの行方:異次元緩和

異次元緩和の発表から3ヶ月がたった。アベノミクスの金融緩和は狙いを達成できるのか。日経経済教室では、7/2と7/3に「異次元緩和から3ヶ月」という特集を組んだ。 7/3は植田和男・東京大学教授「市場の金利予想、不安定に」を取り上げている。 「追加策…

7/2日経 一目均衡「株主主権論からの卒業」

新しい企業統治モデルの提案かと思わせたが、旧来の日本型統治モデルへの回帰への主張であった。主張のベースは株主の権限を制約せよということで、「株主権を神聖視」するのはやりすぎではないかと問う。なぜなら、株主は「責任限定で売却が前提の投資家は…