2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

米朝首脳会談の中止: 米大統領の権威失墜

トランプ流が炸裂した首脳会談の中止である。 中止を発表する前に、自動車関税の引き上げの発表と北には核実験場の爆破をさせていた。それよりも前には、人質を解放させていた。準備の整った中止発表であった。 トランプ氏側は対価を払わず、成果だけを手に…

東芝:メモリ子会社の売却資金 残された事業VSメモリー事業 どちらか

東芝メモリの売却が中国当局の承認を得て、大きく前進した。 5/18日経によれば、メモリー子会社の出資割合は、米韓連合が出資するSPCが49.9%、東芝40.2%、HOYA9.9%となる。日本側が50.1%保有することになる。 売却資金の使途について、日経は 株主など様…

キャッシュレス社会を唱える日経の議論への既視観

一日おきほどの間隔で日経はキャッシュレス社会の到来を唱えている。曰く銀行の維持コストに2兆円かかる、小売業は外人の売上を逸失している、と。銀行や小売の立場を肯定的に見れば、彼らはそれ以上の利益を得ているので、とやかく言われるのは余計なおせっ…

米朝首脳会談:官邸の指導に従うマスコミ、蚊帳の外は使うな

これでは読者は外交を理解できなくなる。北朝鮮の核実験場廃棄の取材チームから日本の記者は外されている。これは「蚊帳の外」としか思えない。週刊新潮5/17号「安倍総理の耐えられない“薄さ”」; 「官邸から外務省に対して、『“蚊帳の外”という言葉は、記者…

富士フィルム、ゼロックス買収

伝えられるデータからは富士フィルムの提案は富士フィルムに有利すぎる。 5/15日経より。 - 内容 総額 一株当たり その他 1 ゼロックスの新株発行 61億ドル 24ドル 250百万株発行、富士フィルムの保有割合50.1% 2 既存株主への特別配当 25億ドル 10ドル ゼ…

トランプ大統領の外交・政策に対する二つの評価、WSJとNYT

5/3WSJ :Three Tests for Trump’s Art of the Deal The president’s gambit of maximizing pressure is playing out in China, Iran and North Korea. By William A. Galston May 1, 2018 6:55 p.m. ET The next six weeks will shape American diplomacy f…

朝鮮半島の三国志、北・南・中

朝鮮半島のこれからの枠組みの行方が面白い。関与する三国の思惑が少しずつずれているからだ。北;金王朝の存続であろう。少なくとも正恩時代には。 南;韓民族の統一。半島ではこれまでに分裂と統一を繰り返してきた。統一を実現した指導者は、民族の統一者…

経営は十年にして成らず、武田薬品の7兆円シャイアー買収

シャイアー買収がいよいよ決まりそうである。巨額の買収に対する懸念は指摘されているが、メジャー製薬会社への飛躍を期待したい。期待できるとするのは、今回のディールが10年ほどの準備を経て用意周到に進められたように見えるからだ。目先の案件に飛びつ…

手を広げすぎているトランプ大統領

トランプ大統領の外交が全面展開して、先行きが不透明になっている。 1. 米朝首脳会談 2. 米中貿易紛争 3. 中東問題(イランとの核合意、エルサレムへの移転)これらはどれをとっても一政権で達成できるかどうかの大問題だ。 トランプ氏がここまで手を広げて…