ソニーの増資 日本の製造業としては過去最大

ソニーは6/30に公募増資で3,200億円、転換社債で1,200億円の資金調達を行うことを発表した。6/23の定時株主総会からわずか1週間。株主総会では増資をほのめかすものはなかった。増資資金はセンサー事業の投資、研究開発に充当し、併せて借入金返済にも使う。

このタイミングでの増資発表はあまりにも悪い。結果を見て論評するのは簡単だが、それでは企業統治論として意味を成さない。
 総会から1週間後というのは株主軽視が甚だしい。
 Q1の業績発表を行って、センサー事業の見通しをつける材料が出てからであれば説得力があっただろう。
 それともQ1は苦戦していて、株価の堅調な今のうちに既成事実化しようとしているのではないかという疑念を抱かせる。
 いまの経営者に再チャレンジする資格はあるのか。それには業績で回答を示すしかない。

平井一夫社長が12年6月に社長に就任して以来、業績はサッパリだ。15年3月期は無配に転落した。
13年3月期  純利益   415億円
14年3月期  純損失 −1,283億円
15年3月期  純損失 −1,259億円

願わくば次のことわざのように謗られないように。

Heads I win, tails you lose.
表なら私の勝ち、裏ならあなたの負け。
この表現は、ペテン師が使う表現とも言われているもので、コインがどちらでも私が勝つことになっています。