医療品の生産国内回帰は賢明な策か

5/12日経「医療品 海外依存高く」「感染爆発、備え不安」「国産化へ400社超協力」

 

記事によれば、対象品目は後発薬の原料、人工呼吸器、マスク、ガーゼ、防護服、ガウンなどである。

 

政府はマスク不足に懲りたのか、補正予算で2,200億円を計上し、国内生産の支援に投じる。

 

ここで重要なのは、選択と集中である。

付加価値の高い品目は国内生産しても、低付加価値の品目は国内生産すべきではない。

マスク、ガーゼ、防護服、ガウンは海外製のほうが人件費が安く、国内で生産する意味はない。国費を投じて、国民を貧しくするのは愚策である。

緊急時にどうすれば備えられるか。それは、備蓄である。

国内生産コスト>(海外生産コスト+備蓄コスト)である限り、海外から購入するのが賢明である。中国の人件費は、まだ日本より安い。