コロナ緊急事態宣言の延長が骨抜きされている

なし崩し的に緊急宣言延長が骨抜きされている。このままでは、大阪は今月中ごろには解除し、13都道府県以外もそれに追随しそうである。

検査を充実せずに、解除に向かうのは危険な賭けに見える。政府は延長宣言に従わない都道府県にブレーキ役になろうとせず、この場に及んでも検査充実に向かわない。

パンデミックが明らかにしたのは、世界各国の保健行政を日本のそれと対比することにより、安倍政権の対応が世界標準から離れていることを浮き彫りにしたことである。

 

5/8日経「コロナ 出口は見えるか」は、検査のほうが経済対策より安くつくとのハーバード大学(HU)の試算を紹介する

「1日2千万件」HUは、米国の検査数を7月下旬までに100倍にすべきだとの提言を公表した。無症状を含め毎日国民の6%に検査を繰り返す計算だ。感染者だけを隔離・追跡できれば「8月までに経済を完全に再開できる」。

その費用は、2年で最大3千億ドル、経済停止による1千億ドルから3.5千億ドルの損失より安い、とする。