SNS企業の成長鈍化

15年Q1の業績が公表され、リンクトインツイッターフェイスブックなどの成長鈍化が鮮明になってきた。

SNSにとって市場が飽和する限界点に近づいてきているのであろうか。というのもSNSのユーザーは、金持ちでも貧乏人でもその人の持っている時間は一日当たり24時間なのだから。SNSが普及してしまうと、あとは24時間の中でユーザーをどれだけ自社のサービスに誘導できるかの競争になってしまう。そのため、売り上げは鈍化するのに研究開発費が増加するという悩ましいことになってしまう。

ここしばらくは、SNS企業の売上やユーザー数の伸びに注目である。

5/2 ヤフーニュースビジネス
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150502-00000015-biz_reut-nb
リンクトインが1日発表した第1・四半期決算は赤字が拡大したほか、売上高は4年前の上場以降で最も小幅な伸びにとどまった。人材採用支援事業「タレントソリューションズ」の売上高伸び率鈍化などが業績を圧迫したことを指摘し、通年の利益および売上高見通しを引き下げた。

リンクトインの株価は一時200ドルを割り込み、2月下旬につけた最高値の276.17ドルを大きく下回った。

ここにきて米ソーシャルメディア企業の不調が鮮明となっている。

短文投稿サイト、ツイッターが28日に発表した第1・四半期決算は売上高が市場予想を下回り、通年売上高見通しも引き下げた。決算を受け、ツィッターの株価は最大24%急落し、時価約60億ドルが消失した。

SNS大手のフェイスブック(FB)が前週発表した第1・四半期決算は、利益が市場予想を上回ったものの、売上高伸び率は過去2年で最小となった。それ以降、FBの株価は約5%下落している。

ただ、大幅安となったツィッターリンクトインの株価と比較すると、FB株の下げは限定的で、投資家が寄せる信頼感の違いが浮き彫りとなった。