日産自動車の関潤・副COOが退任することになった。指名委員会の責任は。

12/1に就任したばかりだ。関氏は2020年4月以降に日本電産社長に就任する見通しだ。

12月1日付で内田誠氏が社長兼CEO、ルノー出身のアシュワニ・グプタ氏がCOO、関氏が副COOに就任した。

 

生え抜きのトップと自負していただろう関氏が、No.3の序列に不満を持っていたのだろう。

ここでは、指名委員会が機能していないことを指摘したい。

指名委員会委員長は筆頭独立社外取締役の豊田正和氏(元経済産業審議官)である。指名委員会には同じく社外取締役で日産取締役会議長の木村康氏(JXTGホールディングス相談役)も入っている。

集団指導体制を打ち出した日産が1ヶ月もたたずにほころびを見せるのは、大きな失態である。形だけを整えても、中身が伴わなければ張子の虎である。指名委員会のメンバーの入れ替えを行なうのだろうか。日本郵政でも総務省OBの暴走があったばかりだ。