消費増税駆け込みの反動が予想外の大きさ

消費の基調が大きく下がっている。現状を深刻に受け止めるべきであろう。

 

11/28日経夕刊「小売販売額10月(前年比)7.1%減」「消費増税・台風が影響」

経産省が28日に発表した商業動態統計・速報による。前回の消費増税直後の14年4月は4.3%減だった。

軽減税率の導入やポイント還元があったから、落ち込みは小さかったはずだが、台風を理由にするのはご都合主義的だ。

 

11/29日経夕刊「鉱工業生産(前月比)4.2%低下」「車・機械、台風響く」

経産省が29日に発表した商業鉱工業生産指数速報による。

下げ幅は、18年1月以来1年9ヶ月ぶり。

出荷は、4.3%の低下。在庫は、1.2%の上昇。

SMBC日興証券の宮前耕也氏は「台風の影響だけなら在庫は減るはず」と指摘する。

メーカーの先行き予測をまとめた製造工業予測調査では、11月は前月比1.5%の低下、12月は1.1%の増加を見込む。

 

12/3日経「製造業、国内外で逆風」「法人企業統計、米中摩擦で減益続く」

12/2財務省の発表した法人企業統計によると、7-9月期の全産業売上高は、前年比2.6%減となり、3年ぶりの前年割れとなった。製造業は、前年比1.5%減と、2四半期連続の減収。

駆け込み需要があったものの、外需低迷をカバーできなかった。