岸田政権の原子力政策への批判、特に運転期間延長に、

12/7日経経済教室、橘川武郎国際大学副学長「原発政策の行方 現政権、政策転換には値せず」は、岸田経験の原子力政策の転換、すなわち①次世代革新炉の開発・建設、②運転期間延長を含む既設原子力発電所の最大限活用、を批判している。

ポイント;

・電気事業者に次世代革新炉巡る動きなし、

・次世代炉の建設時には古い原子炉廃止を、

・既設原発の運転期間延長は不適切な選択。

 

岸田首相は、2度痛い目に合わないと分からないのかもしれない。広島の後に長崎に原爆が落とされ、ようやく降伏を決断したように。

 

12/8経済教室・大島堅一、龍谷大学教授“運転延長、コスト低減限定的”

・安全対策費用膨張が発電コスト押上げ、

・今後の原子力政策は後始末事業に重点を

 

経済教室“ビヨンド5Gの展望“も興味深かった、

12/5 森川博之・東大教授「この10年に勝負をかける」

12/6 長内厚・早大教授「未来より今の話をしよう」

森川教授によれば、5Gは2030年に至ってようやく最終形が出来上がる。(私の感想)5Gの行方がはっきりしないのに、その先を見通すのは無理がある。

長内教授は、今の技術がうまくいかないから次の技術で勝とうという幻想は捨てるべきであると論じる。次の技術に投資するために必要なのは、今の技術の事業を成功させることだと述べ、今はだめだが次の技術で勝つのは、もはや大和魂で戦えというのと変わらないと言う。国内向けのスモールビジネスはスタートアップに任せればよい。大手はグローバルに通用するビジネスだけを考えていくべきであるとも述べる。規模の経済と範囲の経済を説明している。

 

二人に共通するのは、6Gの主戦場はBtoBにあるという点だ。だがそれだけでは、5Gとどこが違うのかはわからない。