12/11日経「敦賀原発、再稼動困難に」

12/11日経「敦賀原発、再稼動困難に」「規制委、活断層の可能性」「原子炉直下、廃炉の可能性」

原子力規制委員会が専門家を交えて10日開いた評価会合は「2号機建屋の真下に活断層がある可能性が高い」との判断で一致。

この判断自体は専門家の判断に従うべきであろう。


疑問になるのは、どのような優先順位で断層調査を行っているかである。
A 疑わしい原子炉から先に調査する。
B 安全性が高そうな原子炉から調査する。

規制委員会はAを基準としているようであるが、なぜそうなったのかは示されていない。
今の経済状況、電力需給関係の視点からは、すぐに稼動できそうな原子炉を優先させて調査し、来年7月に出来上がる新しい安全基準の施行後に速やかに稼動させるのが合理的である。

Aは止めておくのだから優先度は一番遅くてもかまわないはずだ。規制委員会が独立性、中立性を重んじるのであれば、今回の調査の優先順位を決めた経緯を明らかにする必要がある。
もし、廃炉という政治的成果に規制委員会の判断が歪められているのであれば、規制委員会の独立性、中立性が疑わしくなる。