関西スーパー、臨時株主総会の決議集計に疑惑

11/9日経「オーケー、差し止め請求」

裁判所が選任した検査役の報告により、「可決」に疑義が生じたとして、9日にも神戸地裁に差し止めの仮処分を申請することになった。

66.68%の可決とされたと報告されたが、当初の集計では賛成が65.71%で、2/3には達しなかった。一人の株主が自分の投票を確認して、賛成の投票を送付していたが当日白票を投じた。総会の実務上、株主が来場した場合、当日の投票が優先される。関西スーパーは、投票行動自体が間違いだったとして、事前の行使通り賛成にした。

 

差し止めが認められれば、関西スーパーの再編は白紙に戻る。

当該株主の保有割合は、0.97%で、発行済み株式数31,940,954(株)に対し、309,827株保有していたことになる。上位10位以内には入っていない。

 

発行会社が集計を操作したことになれば、企業統治上最大のスキャンダルになる。裁判所の判断を注視したい。