20年代の技術潮流と日本経済

2020年代は、どんな技術が世界を牽引するのか。日本は何によって食っていくのか。失われた30年は40年になるのか。

そのヒントとなることを1/13日経Opinion 「20年代3つの技術潮流」FTイノベーション・コメンテーター、ジョン・ソンヒルは教えてくれる。

 

1. 中国の技術が金融を生まれ変わらせる

アリババやテンセントのスマホ決済である。銀行口座をもてない人は、世界で17億人もいる。これらの人たちにアリババの技術を提供する可能性だ。(筆者注)もしかすると、リブラ以上のインパクトがあるかもしれない。

 

2. データの処理能力の向上

ソフトウエアが急速に性能を高める動きである。ここでは具体的事例が引用されていない。

 

3. ゲノム解読コストの大幅な低下

一人分のゲノム解析コストは、06年の14百万ドルから10年間で千ドル前後に低下した。いまや100ドルを切る水準が視野に入る。

25年までに20億人が自身のゲノム解析を手に入れると予測される。

倫理的には怖い問題があるが、個別化医療への道が開かれる可能性がある。

 

コメンテーターは、この3つのトレンドが10年後にどんな影響を持つかについては、誰も確固たる主張はできないだろう。しかしその影響は間違いなく興味深いものなる、と締めくくる。

 

その左には、「自動車一極集中の危うさ」西條都夫のコラムが掲げられる。このコラムでは、日本経済を静態的に捉え、どんなダイナミズムが世の中を動かすことには触れられていない。