ドナルド・トランプ大統領は精神分裂症なのか

トランプ大統領は、かねてより米軍の中東やアフガンからの撤兵を唱えていた。ところが、イラク議会が米軍の撤退を求める決議を採択すると、猛然と反発した(朝日デジタル1/6の記事)。

 

支離滅裂のように見えるが、この支離滅裂さの中にトランプ大統領の本音が見えてくる。

トランプ大統領の二大スローガンは、

A Make America great again,

B America first

であった。

 

イラク議会への反応から、Aが本音で、Bは選挙向けのうわべのレトリックであったことがわかる。

 

朝日新聞デジタル1/6

トランプ米大統領は5日、イラク議会が駐留米軍など外国軍の撤退を求める決議を採択したことについて、「非常に高額な金をかけて造った空軍基地がある。イラクが金を返さない限り、出て行かない」と記者団に述べた。「我々に出て行けというなら、これまで見たことがないような大きな制裁を科す。とても大きな制裁だ」と警告した。

 

参考:1/15日経Financial Times「米国がもたらす逆説」USポリティカル・コメンテーター、ジャナン・ガネジュは、このことを明瞭に説明する。

国家主義に拘泥、孤立主義保てず」。

自尊心が希望を上回る。米国にとって恐ろしいのは、撤退に永久に固執しながら、それを実現するチャンスには目もくれないというループにはまり込んでしまうことだ。