自民党総裁に岸田文雄 経済政策に注目

1回目から1位で選ばれた。菅首相が支持を表明した河野太郎は1回目でも2位だった。議員票では、高市候補にも抜かれて3位だった。菅首相の下では選挙に勝てないというジンクスを改めて裏付けた。

 

注目する経済政策は、

1. 新自由主義路線からの転換

アベノミクスを捨てるのと同義である。選出後の記者会見ではこのことに触れていない。妥協したのか。壮大な社会実験は成果がなかった。切り替えるときだ。

2. 消費税を10年間上げない

これは硬直的すぎる。経済政策は時間軸で決するものではなく、経済情勢に応じて柔軟に対処すべきものである。CPIが2%を超えたらいくらかを上げるのが経済の変動に対し柔軟である。

3.  コロナ対策

直ぐにやらなければ、前任者の二の舞になる。原因と結果(具体的には、次回で触れる)を見極めることが必要。前任者が職務放棄したので、忖度なしに率直に語れるだろう。河野総裁であったら難しかっただろう。

4.  経済対策に数十兆円を投入

コロナの終息を見ながらゆっくりとやるべき、不要となる額が多く出てくるだろう。公明党の一律18歳以下の10万円給付金要求は不要である。必要なところに限定すべき。

5. 金融政策は変えない

これもCPIが2%を超えるときに、正常化へ向けた動きが必要だろう。

呪文の2%を政策目標とするのではなく、政策判断の指標として利用するのである。

 

投票結果、1回目

 

議員票   

党員票 

合計

河野

86    

169

255

岸田

146

110

256

高市

114

74

188

野田 

34

29

63

合計

380

382

762

棄権・白票;2

投票結果、2回目

 

議員票   

党員票 

合計

河野

131

39

170

岸田

249

8

257

合計

380

47(12.3%)

427

棄権・白票;2

 

アベノミクスの幻影を追うコラム;

9/30大機小機「アベノミクスを超えてゆけ」追分

岸田政権に求めたいのは、アベノミクスで目指した改革がどこまで進んだかを検証し、残された宿題をやり遂げることである。