緊急事態宣言、9/30に解除 菅首相の花道となるか

菅首相の退任に花を添えるかのように、緊急事態宣言19都道府県、まん延防止8県が解除される。収束に向けた目途をつけた、と。

 

菅首相は、退任表明後コロナに専念していたはずだが、記者団に述べた言葉からは少しも学習したようには見えない。

曰く「感染者は大幅に減少し、状況は改善している」、「今後も高い警戒感を持ちながら、飲食などについて段階的な緩和が必要になる」と(9/28日経)。

これまでと同じ、状況追随型で、マンネリだ。9/30迄、今年になって273日のうち、緊急事態宣言211日、まん延防止34日(東京の場合)を経験してこれまでと同じ発言しているのでは、この人の学習能力はどうなんだと嘆きたくなる。何回も何回も追試を受けても、まだ合格答案を出せないでいる。

 

菅首相のなすべきことは、これまで誰にも経験できなかった異常事態を経て何が感染を増やしたのか、減らしたのかを明らかにして後任に対策の引継ぎをすることだろう。

特に第5波では、(1)五輪との因果関係、開催と共に激増し終了とともに激減していることの因果関係、(2)ワクチン普及と感染減少の因果関係。

原因と結果を明らかにせず、「状況は改善している」では非科学的のそしりを免れない。

 

9/28菅首相記者会見 7PMから

番組ジャックはやめてほしい。世界ではもっと重要なニュースがいくらでもある。自分の顕示のため番組で饒舌になるのは慎んでほしい。

 

東京の場合;

緊急事態宣言;201日+10日=211日

まん延防止;34日

9/30まで;273日

正常期間;28日

 

感染状況:8/6累計感染者が百万人を超える。

 

月日

 

東京

全国(注)

1

1/7木

発令前日

2,447

7,570

2

1/13水

7府県追加前日

1,433

5,812

3

1/21金

発令日から2週間後

1,471

5,670

4

2/7日

最終日(延長される)

429

1,630

5

3/8月

最小感染者

116

660

6

3/21日

4都県再延長最終日

256

1,119

7

4/5日

解除2週間後

249

1,565

8

4/11日

まん延防止前日

421

2,843

9

4/25日

緊急事態宣言の発令

635

4,605

10

6/20日

緊急事態宣言最終日

376

1,308

11

7/12月

4回目の緊急事態宣言発令

502

1,506

12

8/2月

緊急事態宣言追加 3県1府

2,195

8,393

13

8/20金

緊急事態宣言の延長

5,405

25,876

14

8/27金

緊急事態宣言の追加

4,227

24,199

15

9/3金

参考、菅首相退任表明

2,539

16,738

16

9/13月

緊急事態宣言の延長

611

4,167

17

9/30木

緊急事態宣言、まん延防止の最終日

218

1,576

(注)日経朝刊に記載された「国内での確認」。