岸田首相の施政方針演説1/17 新しい資本主義

岸田首相の首相としてやりたいことは、新しい資本主義である。

初めに、経済再生の要は「新しい資本主義」の実現です、と方向を明示し、資本主義に依存し過ぎたことで、公平な分配が行われず生じた、格差や貧困の拡大、市場や競争の効率性を重視し過ぎたことによる、中長期投資の不足、そして持続可能性の喪失を指摘し、これまでの経済政策からの決別を強調する。

 

前段には成長戦略(デジタルを活用した地方活性化、サプライチェーンの強靭化、サイバー攻撃への対処、経済安全保障、大学研究への支援)を掲げる。これは、岸田政権には成長戦略がないという批判に対応したものであろう。

後段には、分配戦略である。成長と分配の好循環による持続可能な経済を実現する要となるのが、分配戦略である。

その1は、所得の向上につながる「賃上げ」です。

その2は、「人への投資」の抜本強化です。

その3は、未来を担う次世代の「中間層の維持」であす。

 

分配戦略がどのように機能するのか見守りたい。分配戦略の要である企業・富裕層への増税参院選を前に封印したのであろう。参院選に勝利したなら、その全貌が明らかになると見ている。

 

新自由主義の否定は明らかである。これまでの新自由主義政策が機能しなかったことは明らかである。方針の大転換の成果を見届けたい。

 

岸田首相の施政方針演説 その他

4.気候変動問題への対応

5. 全ての人が生きがいを感じられる社会へ

6. 地域活性化

7. 災害対策

8. 外交・安全保障

9. 憲法改正

10. おわりに