東証とJPXの企業統治はお先真っ暗

東証社長・宮原幸一郎は、システム障害の責任を取って、辞職した。

 

12/16日経はその経緯を伝える。

東証の親会社であるJPXの指名委員会は、先に10月中のシステム障害で辞める必要はないとしていた。それに反して、宮原氏は突然自発的に辞任を申し入れた。

何故か。

金融庁長官の永見野良三長官は、「首相は事態を重く見ている」と感じていたようだ。それが、どうしてか東証に伝わり、宮原氏が辞任を決断する引き金になったようだ。

 

指名委員会という立派な器がありながら、それがいとも簡単にひっくり返される我が国の企業統治体制。中国を笑えない。

指名委員会は、盾となって外部からの声に対して宮原氏を擁護し、宮原氏へ屈しないよう説得すべきあった。そうでなければ上場企業を監督する東証の役割は、どこに見いだされよう。