コロナ・ウイルス(CV)対策、トランプ大統領と安倍首相の違い

物事を終わらせるには、原因(CV)と結果(景気落ち込み)の因果関係を正しく認識して取り組まなければならない。

正当なやり方は、原因をつぶしてその結果生じる不都合をなくす。時に、見誤って結果のほうから事態を収拾しようとすることがある。

 

このことが鮮明に表れたのは、トランプ大統領の記者会見と安倍首相の記者会見である。

トランプ大統領「ウイルスの脅威に打ち勝つ」「一か月以内に500万件の検査が可能になる」。3/14日経夕刊「ウオール街ラウンドアップ」は、運用会社の責任者の発言「市場が求めていたのはこうした医療的な解決策だった。マネーじゃないんだよ」を引用する。NYダウは、1,985ドル(9.3%)高で引けた。

 

安倍首相は「経済再生に向け、一気呵成(かせい)に、これまでにない発想で思い切った措置を講じる」と語った。「東京五輪は予定通りに開催したい、と改めて強調した」。

安倍首相の認識は、原因と結果の因果関係があべこべだ。

安倍首相は、日本の感染者が少ない理由を調べて世界に発信すれば、大いに感謝されることになるだろう。そうなれば、希望は実現するかもしれない。

16日(月)の市場の評価が見ものである。

 

3/14ロイター  安倍首相は新型コロナウイルスの感染拡大で金融市場が混乱し、経済が大きく落ち込むことが予想されるとして、大規模な対策を打ち出す方針も示した。まずは感染の拡大防止に注力した上で、経済再生に向け「一気呵成(かせい)に、これまでにない発想で思い切った措置を講じる」と語った。