大卒内定者9年ぶり(リーマンショック以来)減少の衝撃
10/16日経は、表題のニュースを伝える。
20年4月大卒採用予定者 118千人
19年4月実績 119千人 減少 0.6千人
人口の推移から、退職者のほうが入社予定者より多いだろう(下記数値参照)。
にもかかわらず、入社予定者が減るのは、日本企業が縮小の過程に入っていることを示す。
一方で、老人、主婦や外国人を動員して人手不足に対応しているのに、他方で、企業はコストの高い正社員の採用を絞っている。銀行や証券が2割以上減らしているとはいえ、これに変わる新産業が登場しない。縮小均衡のプロセスそのものである。これでは将来の経済成長、税収の拡大や社会保障の維持は期待できない。
安倍首相は雇用の拡大をアベノミクスの成果として誇っていたが、メッキがはがれたというべきだ。
(参考)
平成27年(2015)年齢別人口統計
17歳(19年に21歳)1,214千人
60歳(19年に64歳)1,575千人 減少 361千人