アメリカがLibraを支持しない理由

7/19日経夕刊が伝える。ムニューシン財務長官が語る「ドル使うなら制裁順守を」「イラン問題で各国にクギ」と。

 

アメリカはドルを世界支配の有力な武器としているので、独自通貨による貿易決済は認められるものではない。もしLibraが貿易決済に使われると、イラン、中国、ロシアなどは進んで採用するだろう。そうなれば、ドルによる世界支配は終わってしまう。

 

当面はLibraは、限られた範囲でしか利用が認められることになろう。例えば、アフリカ系アメリカ人がケニヤの親戚に300ドルほどの送金をするようなケースだ。

だが、これはアリの一穴になりかねない。利便性が人々に認知されていけば、利用範囲は広まろう。そして、アメリカのドルによる支配は、ゆっくりと揺らいでいく。