トヨタ・パナソニック、住宅事業統合 将来への布石なのか

5/10日経が「市場縮小、背中押す」と伝えている。

統合の仕方があいまいで狙いがはっきりしない。トヨタもパナも、同率出資で住宅会社を連結子会社から外す。これでは、どちらが主導権をもって住宅事業を牽引するのかがわからない。しかも両社の住宅事業を統合しても、販売戸数は28千戸ほどで、大和ハウス(52千戸)、積水ハウス(47千戸)、飯田グループ(46千戸)に次ぐ、かなり引き離された業界4位にしかならない。

 

このままに留まれば、司令塔不在のまま漂流することになり統合会社の将来は不透明である。今回の統合は、将来への布石と考えるとどうか。旭化成(17千戸)、住友林業(9千戸)などを取り込めば、54千戸の業界トップに浮上する。

 

今回同率出資としたのは、色を鮮明にせず、更なる統合へ呼び込みやすい形にしているということではないか。今後の動きに注視したい。