黒田総裁「省力化投資、物価の重荷」の発言

10/16日経夕刊は、黒田総裁はワシントンでの講演で物価についての発言をしたことを伝えている。
企業の省力化投資について「短期的には物価上昇の重荷となるが、長期的には経済成長に寄与する」と。
最近では黒田発言といっても注目を集めることは少ない。それでも、この発言はこれまでの意見を全否定するもので、ではデフレ脱却なんて看板を下ろしたらどうかと言いたくなる。
日経は表題をゴシックで強調している。記者にとっても驚きだったのだろう。

同時に講演したECB副総裁のコンスタンシオ氏は「成長の割には物価上昇は抑えられている」と述べつつも、「経済はしっかりとした回復を続けている」として、今月中にも資産購入の規模縮小を決定するようだ。こちらの発言は分かりやすく、物価の動きが鈍いことの犯人探しをするようなことはない。