逆転換するアベノミクス

安倍首相は先の衆院選の公約としてアベノミクスの加速を訴えていたのに、最近の打ち出される経済政策は当初のアベノミクスとは向きが正反対になっている。これでは「加速」とはいえないだろう。日銀と政府は方向を一致させているけれど、アベノミクスの総括(なぜ「好循環」が起きなかった)が必要だと思う。

当初
日銀:2年以内に2%の物価上昇を目指す(物価上昇から賃上げへの好循環)。
政府:減税によって賃上げ、設備投資を増やす。外資企業が進出する。

最近
日銀、11/6黒田総裁の記者会見:賃金上昇を伴いながら物価上昇が緩やかに高まる好循環を目指している。
政府: (税制や規制改革などの政策を総動員して賃上げを後押しすることで)「デフレからの脱却を確実にする」