黒田総裁の記者会見、黒田節の冴えは無い

日経に黒田総裁の会見の要旨が掲載されている。

最近の会見は、歯切れの良さは感じられない。

 

Q1 麻生財務相が2%の物価安定目標にこだわる必要はないと発言した。

A1 長期のデフレの経験などを踏まえると物価上昇率が高まるには相応の時間がかかる。

Q2 マイナス金利政策の評価は。

A2 全体として金融緩和の効果を高めている。

 

最近の値上げの動きは、物価上昇の見込みによるものではなく、足元の人件費や物流費の上昇に対応するものだ。物価上昇の見込みにより物価が上昇するというシナリオはだいぶ前から希望的観測であることがはっきりしている。この6年の中で、何を新たな知見として得られたのか。

A2は、A1ではぱっとした効果がないとしていることと不一致。どっちが正解なのかい。