日経値上げの理由

11月1日から日本経済新聞の月ぎめ購読料を朝夕刊セットで現在の4509円から4900円(消費税込み)に、全日版を3670円から4000円(同)に改定する。

最近の日経はおかしい。
1. 広告主の質が低下している。
Hanadaとかいう安倍首相を称える極右雑誌が広告主になっている。以前はこんな質の悪い雑誌の広告は載らなかったのに。広告集めで苦戦しているのであろう。
2. この春から日曜版にThe style という、明らかに手抜きするための特集号が組まれている。これで、記者を減らすことができているのだろう。

このように収益の向上に血眼のようなのは、FTの買収(買収価格1,600億円)が日経の財務を圧迫しているからではないだろうか。日経はSEOという不思議な役職をこの夏に設けた。
6/26日本経済新聞社は「Special Executive Officer(SEO)」という役職を新たに設け、7月1日付でSMBC日興証券元専務(現顧問)の岩見博之氏(63、写真)を起用する、と報じていた。

SEOはFTを専門的に担当する役職である。証券会社OBを起用するのは、報道のあり方ではなく財務的な問題を抱えているからであろう。
広告集めやコスト削減を行なってきたがそれでは足りずに値上げせざるを得なくなったのであろう。値上げ作戦は吉か凶かは見ものだ。
もし経営判断の誤りを読者に押し付けるものであれば、先は暗い。