就業者数の推移 老人が増える
最近はアベノミクスに好都合でない事実も報道されるようになってきた。風向きが変わってきた。Alternative factsよりFactsである。
7/31日経「堅調景気の実相」「人手不足 経済動かす」がその中身を伝えている。
参考になる数字の抜き出し。
- | - | 2016年 | 対2012年比 | - | |||||||
1 | 輸出増加 | 本年1-6月 | 前期比3.9%増 | - | |||||||
2 | 20-64歳の人口 | - 減少474万人 | - | ||||||||
3 | 名目総雇用者所得 | - | 増加5% | 減少7%、97年比 | |||||||
4 | 就業者数 | 6,465万人 | 増加185万人 | - | |||||||
5 | うち65歳以上 | 増加174万人 | - | ||||||||
6 | うち25-44歳 | 減少94万人 | - |
就業者数の増加は老人である。労働需給が逼迫しても賃金が上がらないわけである。
日本の労働生産性が低いとされている(2016年22位、USD74,315)が老人の就業者が増えていること、農業が含まれていることなどの影響を考えていない。
労働生産性=名目GDP÷就業者数 であるから、付加価値の創造に寄与しない人が増えればそのぶん全体としての数値は下がる。報道されている数値は国別の一本の数値であって、セクター別の内訳は伝えられていない。スペインやギリシャにも劣るのは、一見して数値の出し方が悪いと思える。