安倍政権の危険性と愚かさ、対北朝鮮

自民党内では北朝鮮に向こうが日本にミサイルを発射する前に先制攻撃をすべしという意見を政府に提言した。おそらく安倍首相の意向に沿った提言であろう。先制攻撃は有効なのか?

一方、米ティラーソン国務長官は「対話路線」を主張した。また、グラムシ共和党上院議員によれば、トランプ大統領は「戦争辞さず」と語った。(8/2日経夕刊)。今行なわれているのは中国へ圧力を加えて北朝鮮を孤立させようとする作戦である。

各者によって作戦は異なる。どのように評価すべきか。
孫子 謀攻篇」を参考に評価してみよう。
ティラーソン「対話路線」が上策である。現在行なわれている中国に圧力をかけて北朝鮮を孤立させるのはその次である。「戦争」を行なうのは下から2番目。敵地へ攻撃を仕掛けるのは最低のやり方である。トランプ大統領が下から2番目で、安倍自民党が最低であるというのは似たもの同士というべきか。あえて一番下策の作戦を提言し、受け入れる自民党と安倍政権は国を危うくする指導者である(注)。

孫子 謀攻篇」
 ゆえに上兵(じょうへい)は謀(ぼう、謀略、政略)を伐つ。その次は交(こう、外交関係)を伐つ。その次は兵を伐つ。その下(げ)は城を攻せむ。

(注)8/4時事 https://www.jiji.com/jc/article?k=2017080400018&g=pol
安倍晋三首相は3日、小野寺五典防衛相に対し、長期的な防衛政策の基本方針を示す防衛大綱の見直しについて検討するよう指示した。また、小野寺氏は、弾道ミサイル対処能力の強化に関し、自民党が提言する「敵基地攻撃能力の保有」についても検討する意向を明らかにした。