富士フィルムの75%子会社・富士ゼロックスの不正会計

富士ゼロックスのNZおよびAUS子会社の不正会計で、富士ゼロックスの会長が解任され富士フィルムの会長・古森重隆(77)が兼務することになった。古森会長は本件の責任をとり、助野健児社長とともに4−6月の報酬を1割返上する。

ところで古森会長が富士ゼロックス社の会長を兼務することは正当化されるのだろうか。古森会長は本件の責任をとって処分を受けている。その人物が対象会社の会長になることは適切なのか、と。

本件はグループ会社の内部統制の問題と古森会長の規律という企業統治の問題の二つが合わさっている。

日経の辞書には、不正会計という言葉は消滅したようだ。代わって不適切会計が社内用語となっている。