世論調査はなぜ間違えるのか

世論調査ではメイ首相率いる保守党が僅差でも勝利するはずであった。ところが結果はメイ首相の惨敗。

世論調査は生のデータをそのまま出すのではなく、調査機関が過去の経験に基づき補正する。この補正が最近では少しおかしくなっているが、そのことを率直に認める調査機関はない。

世論調査結果が間違えた理由を6/15日経「労働党躍進 若者が支え」が次のよう説明する。
・18−24歳の投票率は66.4%に達した。15年の43%から大幅に上昇した。
・18−34歳の63%が労働党に投票した。

若者の投票行動を過小評価してメイ首相優勢の判断を下したのである。調査機関が予測方法を見直さないと彼らへの信頼・権威は揺らいでくるであろう。

翻って日本国内の世論調査にあてはめると、読売、産経、日経の内閣支持率は高く、朝日や毎日の内閣支持率は低くなることに言えそうである。彼らの使う「補正値」が政権に甘いか辛いかで異なるのだ。