IoT とはどんなものか

第4次産業革命とかインダストリー4.0とも呼ばれている。
6/2に発表された「日本再興戦略2016」サブタイトル「第4次産業革命に向けて」で国策になっている。

安倍内閣の成長戦略の中核とされているわりには盛り上がりがない。
安倍内閣らしいのは供給者だけに目線が向いていること。事業者が儲かれば家計にもその恩恵が及ぶという相変わらずの思考であろうか。
9/26日経のGEと東電の提携記事にしても、消費者にはどんな影響があるのかハッキリしない。「コスト競争力」とあるので電気料金が安くなるのかなと想像するだけである。

IoTがいまひとつ浸透しないのは、消費者の生活がどのように変わるかが示されていないからだ。製造現場だけがインターネットでつながるのではない。消費者もインターネットでつながり、時に翻弄されることさえある。例えば、ポケモンGo、シェアリング・エコノミー、コネクテッド・カー、ウーバーなどすでに消費者はインターネットに絡め取られつつある。グーグルに日本人の心や行動が操られるような社会を待っているのだろうか。

松下幸之助は「水道哲学」で大量消費社会を予見した。消費者に視点が置かれている。
政策担当者は消費者にどんな世界になって、生活がどう変わるのかを説明してもらいたい。

9/27の記事は早くも日本独自の規格を諦めたということであろう。日本だけのアイデアは他にも沢山あると思うのだが。

9/26日経「GE、東電と効率発電」「IoTで運転監視」「火力にコスト競争力」
9/27日経「IoT規格を標準化」「日米独、産学官で協議・実証」