中高生の読解力が低下している

3/30日経「AIで変わる大学教育」「学生の読解力こそ重要」国立情報学研究所教授・新井紀子

AIの発達に対応し、大学ではどんな教育をすべきでしょうかという問いに対し、「大学で対応できる状態にはないという認識に最近なってきた」と回答し、その理由として、「中高生を対象に教科書の文章を読めているのか調査した」「たぶん半分くらいの生徒は教科書を読めていない」ことを指摘した。

センター試験に変わる入試で記述式の導入が検討されていますという問いに対しては、「記述式試験を目指して勉強させることは重要だが、それに向けて教科書を読めるようにしておかないと、意味不明の答案が8割といった状態に陥るだろう」と答えている。

英語教育、記述式試験、AIによる翻訳とか新しいことへの挑戦が盛沢山だが、足下を見直さないと砂上の楼閣になりかねないということだ。小学校からしっかり国語教育を行い同時に世界に通じる日本語へのリメイクを行っていくことが必要なのではないだろうか。
日本語は言語の進化の最終点に到達したとは思えない。正しく意味の通じる日本語でコミュニケーションできることにより、日本に住む人たちの力を存分に発揮できる社会に変えられる。