VWのCEOは自分で辞任する自由もない。

VWのCEOは、東芝のように自分で辞めたいときに辞める自由はない。辞めることにも監査役会(取締役会に相当)の許しを得なければならない。日本企業の経営者はこの不自由さを受け入れなければ、世界標準の企業統治に近づけない。

(9/24読売)ウインターコーン氏は声明で、「責任を取るため、監査役会に辞任を申し出た。VWは再出発が必要だ。私が辞任することで、その道を開きたい」と表明した。
(9/25産経)VWの監査役会幹部らは23日、辞任申し出を受け入れるとともに、規制逃れに関わった社員を刑事告訴することを明らかにした。

取締役会は不正を見抜くことはできないけれど(月に一度しか来ない社外取締役が問題を見抜くなんて御伽噺を信じるのはお目出度い)、問題が明るみに出た時素早く判断を下して、実行させることが必要だ。ぶれない判断の基準として、株主の立場に立って経営者を監視するスタンスが要求される。