水素発電所

10/24日経「Tech トレンド 水素社会(中)」「世界初の水素発電所」「石炭火力並みコスト視野」
これが計画通りに進めば、電力事情が大きく変わる。

(記事の要約)
千代田化工建設は2015年に世界初となる水素の輸入・供給基地を川崎市に建設する。基地には100億円を投じ、世界初の大型水素発電所も稼動させる。
水素発電は既存の天然ガス火力発電所の設備を基本的に利用できる。発電所ではガスに混ぜて燃やす。千代田化工発電所では水素の比率は最大7割だ。出力は9万kWで、標準家庭3万世帯分の電力をまかなえる。
発電コストは石油火力(1kW時22円)より低く、有害なガスの排出は激減する。1㎥当たりの水素価格は約30円を見込む。

水素の大量調達で水素価格を同20円に下げられれば、発電コストは石炭火力並み(1kW時約10円)に近づく。

日経BPクリーンテック研究所によれば、30年には日本の電力需要に占める水素発電の比率は15%程度に達する。これは欧州の9%、北米の7.3%を大きく上回る。