孔子「過ちて改めざる。これを過ちという。」パウエル議長と黒田総裁の場合

過ちを犯していながら改めないのが、ほんとうの過ちである。過失はやむを得ないが、過ちと気づいたらすぐ改めよ。

子曰、過而不改、是謂過矣。

 

パウエル議長はインフレ予測を間違えたと批判されることがあるが、だれでも予測を間違うことはある。大事なのは、予測を間違えたときに速やかに方向転換できるかである。その点で、パウエル議長は素早くインフレ抑制にかじを切ったことは、評価されても良いのでは。

翻って、わが黒田日銀総裁は、2%の物価目標を2年程度で達成するため「何でもやる」と述べたが、10年たっても相変わらず金融緩和を繰り返すだけだ。

どちらが誤っているかは、明白だ。

 

8/25ロイター;昨年の同会議(ジャクソンホール会議)でパウエル氏は、既に起きていた物価上昇に利上げでは対応しない方針を正当化するため、「インフレは一時的」とする誤った認識を示した。