日本企業の再興はあるのか
10/29日経経済教室「日本企業再生は可能か、上」三品和弘・神戸大学教授、
タイトル「未踏に切り込む伝統に帰れ」
ポイント
・グローバル化をとらない成長の道もある
・技術革新の追い風が吹く業種を見極めよ
・機能化学など優位にあるニッチを伸ばせ
三品教授は、1965年以降(50年間)の実質成長率を計算して、年率5%以上(複利)の成長率を維持した上場企業110社を抽出し、その背後にある戦略や戦略シフトを考察している。
前半の成長率に比べると90年以降の成長率が著しく低下したように見える。だが十把一からげは禁物であると指摘する。
中途でいろいろの検討があり、結論は次のようだ。
日本は比較優位を部材系のセラミックスやゴムや機能化学にも築いてきた。これらは他国にまねしにくい。内需志向ながら伸びる企業も少なくない。
日本はいくつもの問題を抱えている。それでも未来には幾多の光明が差し込んでいる。それを捕らえられるかどうかは企業次第だと締めくくる。