成長戦略:企業統治と法人減税

成長戦略の骨子
第2 3つのアクションプラン
一 日本産業再興プラン
 1緊急構造改革プログラム(産業の新陳代謝の促進)
 ① コーポレートガバナンス企業統治)の強化
二 戦略市場創造プラン
三 国際展開戦略

企業統治の強化がいの一番に掲げられている。
不思議な感じだ。企業統治は必ず企業の価値を高めるのではないから。
企業の成長に必要なのは、有能な経営者のはずだ。強い企業統治は、時に経営者の足を引っ張る。


この成長戦略には海外の投資家を意識した項目が目に付く。
企業統治の強化、法人減税、GPIFの投資配分の見直し、女性の活躍推進などである。企業統治の強化とは政府の企業経営への介入を正当化する隠れみののように見えるけれど、法人減税、成果で評価する勤務条件、外国人材の活用などは財界の反対を封じ込めるための見返りなのであろうか。


そのような目で見ると、法人減税は政権にとっていいとこ取りで、株価は上がるはずだし財界は思うままにコントロールできる。もっとも見返りとしては寛大過ぎる。株価は先週末反応して、日経平均は200円以上下げた。つけを払わされるのはいつでも国民である。


少しも成長戦略には見えない、PLOに見えてくる。