菅首相の語る五輪の意義。「安全安心な大会を実現することにより、希望と勇気を世界中にお届けできる」

五輪を強行するなら、五輪にどんなメリットがあってリスクを上回ることを示さなければ国民は納得しないだろう。ところが菅首相は、どんなメリットがあるかを語らない。少し前までコロナに勝った証としてやる、というセリフも聞かなくなった。

念仏のように安全安心を唱えるだけで、なんのためこの人は五輪をやるのか。希望と勇気が失望と怯えにならないことを願うのみである。

 

 

政府要人の最近の発言

6/4ヤフーニュース

首相「希望と勇気を世界中に」 東京五輪・パラ開催の目的

菅義偉首相は4日、東京五輪パラリンピックを開催する目的について「安全安心な大会を実現することにより、希望と勇気を世界中にお届けできる」との考えを明らかにした。先月28日の記者会見で質問できなかった報道機関が寄せた質問に文書で回答した。

 

6/3ANN: (尾身会長)そもそも、今回のオリンピック、こういう状況のなかで、一体何のためにやるのか。目的ですよね。そういうことが、ちょっと明らかになってないので。このことを私はしっかりと明言することが、実は人々の協力を得られるかどうかという、非常に重要な観点だと思うので

尾身会長の発言を受けて、菅義偉総理大臣は次のように話しました。

「まず感染対策をしっかりと講じて、安全安心な大会にしたい。平和の祭典、一流のアスリートが東京に集まって、スポーツの力で世界に発信していく。さらに、様々な壁を乗り越える努力をしている。そうした努力をしっかりと、世界に向けて発信していく」

 

6/3時事通信加藤勝信官房長官は「国民に安心して大会を迎えていただくようにするため、具体的な感染対策を徹底していく」と強調。五輪開催の意義に関しては「震災から復興した姿を見せること、コロナを克服し、世界規模の課題を解決する能力を示していくこと」などと説明した。