ウォーレン・バフェットの日本商社株への投資は成功するか

9/29日経、Deep Insight エコノミスト「バフェット氏株主重視へ新風」の記事。

バークシャー・ハザウエイ(BH)の日本商社株への65億ドル投資について新たな見方を提供しているのか興味を持ったが、結論は、成功するかもしれないし、失敗するかもしれないというどっちつかずであった。

 

65億ドルの投資は、BHの資産運用額1,400億ドルから見れば極わずかであるが、米国外の投資としては最大である。

商社株への投資は、従来のウォーレン・バフェット(WB)の投資原則から逸脱しているように見える。

WBの投資原則とは、わかりやすい企業へ投資すること、投資先は割安で安定的に収益を上げることである。商社は、この原則に合わない。

エコノミストは、WBの常軌を外れたかのような投資手法は理にかなっているかもしれないと述べる。

・安倍政権以来日本企業は株主重視に傾いている。

・大手商社は、エネルギー事業を大規模に展開して、コロナ後にエネルギー需要拡大の恩恵を受ける。

・大手商社は、人材の宝庫である。

・大手商社の複雑な組織や事業から利益を生み出せるのは、米国最大のコングロマリットであるBHである。

 

エコノミストは、成功が約束されているわけではないと締めくくる。