株式市場の巨人の投資スタンス ウォーレン・バフェットと孫正義

2人の投資スタンスが大きく転換して、市場の注目を集めている。

 

バフェットは、米国株の一部(銀行株と航空株)を売却し、カナダの金鉱株を買った。注目されるのは、日本の5大商社株に7千億円を投じたことだ。これまで、バフェットは米国株に投資、日本株には投資してこなかった。

バークシャー・ハサウェイは投資目的の上場株式を6月末時点で2000億ドル余り保有している。日本株の比率はごくわずかである。

バークシャー・ハサウェイの第2四半期末時点のキャッシュポジションは過去最高の1466億ドルである。

 

孫正義は、スタートアップ投資から米国株投資家に変身したかのようだ。有望なスタートアップを発掘し、これに投資してきたこれまでの投資家スタイルから、普通のファンドマネージャーに変わったのだろうか。

英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は6日、ソフトバンクGがここ数カ月に約300億ドル(約3兆1870億円)相当の株式に関連したオプションに投資し、約40億ドルの含み益を得ていると報じた。

ただこの報道は、コールオプションに注目したもので、全体でどのようなヘッジがあるかなどは不明である。

 

バフェットと孫正義の投資観は対照的だ。それほど長くないうちに、結果が明らかになるだろう。