英国の政治混迷 Brexit

英国のEU離脱を巡り、国会は3分され、収拾の見込みはないように見える。国民投票に逃げるのは、かえって混迷を深める愚策であろう。政治家による政治の放棄である。離脱時期の先延ばしで、溝を埋めるのが現実的ではないか。

1/16日経夕刊より;
英、EU離脱案否決 下院採決 反対432・賛成202
各党の投票結果
保守党 314 賛成196 反対118
労働党 251 賛成3  反対248
その他 69  賛成3  反対66
合計  634 賛成202 反対432
賛成派はSoft Brexit(SB)、読めないのが反対派である。保守党の反対派はHard Brexit(HB)だが、労働党内には残留派と離脱派の双方を抱えると日経は解説する。労働党の反対248票のうち、残留派、HBそれぞれが50%とすれば、英下院は、SB、HB、残留派にほぼ3分されている。

さらに、16日午後には、最大野党・労働党が出したメイ政権への不信任案が採決され、賛成306、反対325の反対多数で否決された。1/17日経に依れば、保守党の中も、残留派とHBに割れているという。