EU離脱 Great Britain or Little England?

離脱派の指導者であったボリス・ジョンソンは保守党首選に出馬しない。残留派のテリーザ・メイと離脱派のマイケル・ゴーブが競うが、両者共に強固派で英国の利益の擁護を第一とする。どちらが首相になってもEUと激突してLittle Englandになりそうに思える。英国の政治意識は複雑でなかなか理解し難いところがある。

英国離脱を肯定する論者が登場した。7/3日経「英EU離脱を聞く」「EU分断、西側世界裂く」に登場するエマニュエル・トッドである。彼は筋金入りのアンチ・ベルリンなのでその線に沿った意見を述べる。

面白いのは「スコットランド独立が言われるが、英国がEU離脱を決めた今、スコットランド人はロンドンかベルリンの選択を迫られる。彼らがベルリンを選ぶとは想像できない」と述べることである。彼の見立てではGreat Britainは維持される。

英国内がどのように収束していくのか注目されるところである。