ユニゾンVS HIS と ココカラVS マツキヨ VS スギ

HISはユニゾンに40%を上限に一株3,100円の買収提案を行なった。これに対し、ユニゾンは、米投資会社・フォートレスと組んで、同4,000円で全株を買い取り上場廃止することを発表した。

 

この買収劇は、買取価格が明示されているので分かりやすい。

 

これに対し、ココカラVS マツキヨ VS スギは、株主や投資家に判断する材料が示されていない。ココカラとマツキヨは、「対等の精神にのっとり、経営統合の検討・協議を進める」「互いのリソースやインフラ、ノウハウなどの経営資源を相互に活用して更なる発展を目指す」と言うものの、ココカラがなぜスギではなくマツキヨを統合の相手に選んだかが語られていない。発表の文章では、スギが相手であってもそのまま通用する文章である。

 

統合比率までは難しくても、基本的な考え方を示すことにより、株主や投資家は投資判断を下せる。