東芝・綱川社長が突然の退任 過去1年で、2社長の退任、取締役会議長の再任否決

東芝は21年11月にグループを3分割案を公表したが、一部株主から反対があり、2月に2分割に修正、株主還元を増大する修正案を出し、3/24日の臨時株主総会で賛否を問う予定であった。

 

21年3月には車谷社長が非上場化提案の経緯が不透明であるとの批判から辞任、21年6月には永山取締役会議長の再任が否決、そして今回の綱川社長の退任である。

 

21年4月にCVCCP(以下、CVC)から当時の株価3,800円から3割増しの5,000円の買収提案があった。それ以降、株価は5,000円を上回るのはわずかで、ほとんどを5,000円から4,500円の間を推移していた。2分割であれ3分割であれ、株価が5,000円を大きく上回らないと株主は満足しないということである。日本の経営者にこれまでは業績を向上することが使命のように思われていたのが、それに加えて株主価値を向上することが強く求められる時代になったことを突き付けている。

 

 

読売新聞4/10/21 「東芝TOB 7月にも」英ファンド提案…3年後に再上場

東芝の買収に向けた英投資ファンド「CVCキャピタル・パートナーズ」の初期提案の全容が(21年4月)9日、明らかになった。

(4月)6日時点の株価(3830円)より約3割高い、1株あたり約5000円で買い取ることを提案し、「納得して退場していただくのがベストの解決策」と説明した。