稲田大臣の確信犯的発言

稲田大臣の都議会選の応援演説が世間を騒がせている。「防衛省自衛隊としてもお願いしたい」と公務員に特定の候補を応援させるような言い振りである。

各メディアは稲田大臣を閣僚としてあるまじき発言と批判している。例えば6/30日経社説「イロハのイが分かっていない」と。

だが稲田発言は、稲田大臣の軽率な失言と済ませられるのか。確信犯として発言したと見ることができる。当然ながら、こちらのほうが罪は深い。メディアは確信犯の発言と断ずるには裏付けがないので、稲田大臣は無知、初歩が分かっていないと批判しているのではないか。

状況証拠は色々とある。
・平成二十七年(2015)三月二十日の参議院予算委員会における答弁において、安倍晋三総理大臣が自衛隊を「わが軍」と呼称した。
自衛隊憲法9条に書き加え、合憲とすることを安倍首相が提起した。
・稲田大臣は、加計学園問題で安倍首相が追いつめられているので、話題を拡散して加計学園問題の影響を薄めたかった。
・安倍首相は自分の意見を代弁する稲田大臣を罷免することは忍び難いように見える。

「貴女は本心から言っているのですね」と尋ねる記者は出てくるだろうか。