トリクルダウン(経済の好循環)を繰り返す安倍首相

安倍首相の最近の経済観(引用のNHKのニュース):
1.14年4月の消費増税が今でもマイナスの影響を及ぼしている。
2.アベノミクスによって成長と分配の好循環を構築できる。
3.世界経済に不透明性があるので、今のうちから財政出動で手を打つ必要がある。

アベノミクスを従来どおり徹底するという考えです。それどころか、金融政策だけでは景気を回復させることは出来ない、財政政策が必要という経済学者の提言を受けて、G7首脳に財政出動を要請する。最近の消費増税見送りに関する方向は、リーマン級の経済混乱や大震災によって延期するのではなく、「経済失速では元も子もない」にスタンスが変わってきている。

NHK:首相 消費税率引き上げ「サミットでの議論踏まえ判断」
5月2日 18時15分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160502/k10010507101000.html
(滞在先のイタリアで)この中で安倍総理大臣は、来年4月の消費税率の10%への引き上げに関連して、「消費税は中長期的にみれば社会保障の安定に資することになる。これは議論を待たないが、おととしの消費税の8%への引き上げが予想以上に消費に影響を与えたのも事実だ」と指摘しました。
そして、安倍総理大臣は成長と分配の好循環を構築し、消費を上向かせていくことで消費税率の引き上げを目指す考えに変わりはないとしたうえで、「世界経済の不透明さに対して、どのようなメッセージを出していくか、伊勢志摩サミットで議論したい。そのための材料として著名な経済学者と意見も交わしてきた。この議論も精査したい」と述べ、世界経済への対応に関するサミットでの議論を踏まえ判断する考えを示しました。